Story

もくじ

第1章 ~こころの中の葛藤~

第2章 ~深夜の一目惚れ~

第3章 ~お金集めではなかった~


第1章 ~こころの中の葛藤~

 わたしは保育士資格も持ちながら、幼稚園教諭として勤務していた。やりがいのある仕事だったけど、出産を機に退職。「子どもにとって良いことは何なのか、良い保育者とはどういう人なのか」ずっと考えてきたからこそ、我が子を自分の手で育てたいと思った。

 

 出産してからは、日中我が子と二人きりの生活。幸せなはずなのに辛いと感じてしまうことばかり。イライラしたり、訳もなく悲しくなって涙が出てきたり…そんな思いを経験し、「きっと1人きりの子育てを辛いと感じているのは私だけではないのではないか」と思い始めた。

 

 そこで子育て親子の役に立ちたいと、趣味だったハンドメイドを通して子育てグッズを販売した。たくさんの方が本当に喜んでくれ、嬉しかった。

 

 でも、やっぱり私は子どもや保育が大好きで、直接的な支援がしたかった。

 

 ある日子育て支援センターへ行った時ふと、子どもが遊んでいる横でママはつまらなそうな顔をしているのに気づいた。見渡すとそんな顔のママがたくさんいた。❝子どもを遊ばせている❞感覚なのかな、ママは楽しくないんだろうな、と思った。もっと大人もワクワクできる場があったらいいのに、そう感じていた。

 

 同時に、出産前を振り返り、保育という面での葛藤も心に強く残っていた。園で子どもたちからこんなに学ばせてもらえて、子どもってそれだけで素晴らしい!ということが、保護者にあまり伝わらない。継続して行ってきた支援が卒園と同時に終わってしまう。私がやっている保育という力は、園の中でしか役に立っていない気がした。どれだけ熱意を持って保育していても、社会はあまり変わらなかった。もっともっと社会へ、この力や知識を役立てたい!生かしたい!そう思っていた。


第2章 ~深夜の一目惚れ~

 そんな時、スマホの中で『asobi基地』に出会った。一目で恋をしたわたしは、気づけば深夜にメールを送っていた。その活動はとても魅力的で、わたしが今まで葛藤していたことを、あればいいのにと思ってきたことを、もうやっていた。❝もっと外でやっていいんだ!❞と希望が見えた気がした。

 

 私は「保育参加」のように、大人がこどもたちの園に入るような、大人も子どもも関わり合って、気づき合い学び合うような場を提供しようと考えた。私たちは保育のプロとして、子どもたちへしている声かけや援助の仕方をママたちに分けてあげることができる!

 

 そして、『あそびあいらんど』が生まれた。初回は狭いスペースに、13組もの親子が集まってくれた。そしてふと思った。

 …わたし一人で子どもを何人も見るのは限界があるけど、こんなに親子がいる場なら、その間にママがちょっとショッピングに行ったり、大人なカフェに行ったりできるんじゃないか…

 

 そしてあそびあいらんどの中に『ハッピーチャージday』という仕組みが生まれた。

 

 でも、何もかもが足りなかった。そして不思議に思った。

 …asobi基地は、どうしてあんなに理想が作れるのだろう…

 

 asobi基地を富山に呼ぶことにした!でもそのためには、開催費用が必要で、専業主婦のわたしにはそんなお金はなかった。そこで、クラウドファンディングにチャレンジすることにした。


第3章 ~お金集めではなかった~

 クラウドファンディングを始めた。でもそれは、単なるお金集めではなかった!

 

 その間、たくさんの応援が目で見えた。共感は共感を呼び、皆さんのおかげで見事成立した。

 

 asobi基地を富山で初開催して、その何もかもを肌で感じた。富山でも必要で、継続してやっていこうと決意した。

 

 こどもや子育てについての理解が社会に深まれば、もっともっと誰もが子育てしやすくかつ働きやすい社会ができるはず。「子育てが辛い」と聞かされている若い人たちが、明るい家庭のある自分の未来を想像できるように。今の子どもたちが、子育ても仕事もめいっぱい楽しめる社会に、日本になってほしいと思う。


to be continued...